イワナ:自然ふ化、軌道に数万匹の稚魚、川下る
高山・庄川漁業協同組合 /岐阜
◇釣りシーズン楽しみ
高山市荘川町の庄川漁業協同組合(水口廣一組合長)が、庄川水系で3年前から挑戦しているイワナ(岩魚)の自然ふ化が軌道に乗った。三谷川や一色川など庄川水系の雪深い自然ふ化場では、今月初めから20日までに数万匹の稚魚が次々、川を下り始めているのが確認された。
「渓流の王様」「幻の魚」などと呼ばれるサケ科のイワナが生息するのは、水温15度以下と冷たく、水量が安定している場所。
日本海へ注ぐ庄川水系には、天然イワナの生息条件がそろい、3月から9月初めの渓流釣りシーズンには大勢の釣り人たちが訪れている。
庄川水系では毎年、同漁協組が渓流釣り解禁前、養殖のイワナやヤマメなどの成魚(1〜2年)を数千匹単位で放流している。
しかし、養殖ものは天然ものに比べると、背びれに傷がついていたり、身が締まっておらず、天然ものを好む釣り人には、いまひとつ不評だったという。
同漁協組の村上秋夫さん(61)ら魚類の繁殖保護委員のメンバー5人は、「稚魚から育てれば天然ものに近いイワナが期待できる」と考えた。
07年冬からは、飛騨市河合町の漁業生産組合から、卵の中に眼が黒い点として観察できる段階になった「発眼卵」を仕入れて、庄川水系上流の渓流で自然ふ化に挑戦してきた。
今年ふ化したイワナの稚魚は、昨年12月に仕入れ、25日にふ化箱(縦27センチ、幅35センチ、高さ15センチ)に「発眼卵」を3000粒ずつ入れ、10カ所の渓流に沈めていた。ふ化箱を沈めた場所は今冬、2メートル近い積雪に埋もれており、かんじきを履かなければ近づけないほどだ。
村上さんは今月5日にふ化が始まったのを確認した。
20日には、一色川上流部では、ふ化箱の中の大半がふ化し、川を下っていることも分かった。村上さんは「夏には、都会の子どもたちに荘川を訪れてもらい、川に入ってイワナのつかみ取りを楽しんでもらいたい」と、期待している。
posted by コーチマン at 11:04| 東京

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